
新体制Laynを語る(成瀬ほの)
成瀬ほの
「ファンの方にずっとこんな景色を魅せたいって言い続けてて、
でも私が裏切り続けてきちゃってるんですよ」
──自分自身を自己紹介してください
「“完全無欠のスーパーアイドル”っていつも言ってます! ファンの方々には浸透していて“完全無欠の”って私が言ったら、みんなが“スーパーアイドル”って言ってくれて、成瀬ほのとして、ずっと完璧でいたいっていうのは、ちゃんと気持ちの中にあります。言葉にするのは難しいけど、ちゃんとこう手が届かないとまでは言わないけど、みんなの近くにはいるんだけど、ちゃんとアイドルしてそこに存在していて、自分に対してアイドルの成瀬ほのとしていなければならない、というプレッシャーを感じながら、責任を背負って、みんなのなかに存在し続けたいですね。それをすることで自分の価値を感じてくれるようになるし、そういう存在になりたいなとは思ってます」
──自分で思う、自分自身の武器はなんですか?
「そうですね。今Laynのセンターとしてやらせてもらっていて、自分的にグループを引っ張っていきたいっていう気持ちとか、引っ張っていかなきゃいけないという責任、プライドみたいなものはもちながらやっています。みんなを引っ張っていけるような、私について来いよって言えるぐらいのそんなかっこいいアイドルでいれたらいいなって思います」
──これまでのグループ活動してきた中で1番なんか心残ってることはなんですか?
「Laynは半年に1度、ワンマンライブをさせてもらっているんですけど、その節目節目では今が1番最高潮だって毎回思ってやってきたんですけど、それを更新できてない部分はまだあって。新体制のLaynで、5人体制だった過去のLaynの最高潮を越せるようなライブをみんなに見せられるようにこれからも頑張っていきたいなっていうのはありますね」
──Laynの新体制が5月3日(土)ワンマンライブ「documentary 〝adolescence″」でスタート。グループが新体制となって、今期待していること、ワクワクしてること、ありますか?
「既存メンバーが3人、新メンバーが3人の6人体制に新しくなるんですけど、こんなに新メンバーが入るのがLaynでは初めてで。3年ぐらいずっと同じ5人でやってきていて、今度はちょうど半々ぐらいで新旧メンバーで活動していくので、私もどんな風になるのかなっていう楽しみがあるという反面、今までのメンバーが変わっていくことに対して、不安がまったくないわけではないので、ファンの方がどんな反応をしてくれるのか、Laynとして6人でステージに立ったときにどんな感情になるのかなって。不安もありつつ、楽しみでもあります」
──グループとしてここが変わるんじゃないかな、思ってることありますか?
「その変化が大事だと思ってて。今までずっと変化してこなかったんですよ、Laynって。同じメンバーで3年やってきたからこそのよさもあったんだけど、そこに対する変化がなさすぎて、マンネリ化していたところがあったと思う。今こうやってメンバーが半分変わったことによって、ファンの方からしてもメンバーからしてもグループとしての見え方がすごい変わってくると思うし、新しく好きになってくれる方も増えると思うし、Laynってこういうグループになっていくんだっていうのがすごいわかりやすくなるのが今年の5月からなのかなっていうのはすごい感じます」
──新体制での目標は?という
「ずっと目標しているんですけど、Laynでしっかりお客さんを呼べて、わたしたちがメインでいろんなライブ、イベントができるようなグループになりたいです。新しくはじまった体制でも改めて、目標・課題にしていきたいなって自分の中では思っています。今の状態を壊す、いいタイミングだし、今後のLaynがどう変わっていくか、どう変わっていけるか、けっこう大きい時期なのかなって思います」
──それを叶えるため、足りていないことはなんだと思いますか?
「本当に私、ずっとファンの方に同じこと言ってるんですよ。もうLaynに入ってから、こういう景色を見せたい、こういう景色を見せて、永遠に同じことを言い続けて、なんかそれを常になんか私が裏切り続けてきちゃってるんですよ。個人としてもグループとしても達成できてないから、それが自分の中では悔しい。そうですね、ファンの方を裏切らない活動をしていきたいなっていうのはすごい思います。なんか自分がこういう風なグループにしますとか、こういうステージに立ちますって言ったことを、ちゃんと口で言うだけじゃなくて、形としてみんなに見せられるようにしなきゃいけないなっていうのが、自分の今後の課題だなって思いますね」
──ファンの方々に、これからの自分たちに期待してほしいことは?
「まだあんまり自分の中で掴めてないんですけど、私個人としていうと、ひとりもで多くの人に“Laynの成瀬ほのに会いにいきたい”って思ってもらえる存在になりたいと思っていて。TikTokとかShowroomとかSNSをがんばったりはしてるけど、まだ自分の想い、自分の思ってる成瀬ほのにはなれてない部分が多いので、応援してくれてる人みんなの期待に応えるためには、私自身がもっと個人の知名度を上げるとか、個人でほかにできることはなにかっていうのを考えていかないとダメなのかなっていうのは最近感じてます」
──新体制のLaynはどんなグループになりそうですか?
「Laynっていう名前は使ってるけど、今までのLaynとは違う“新しいLaynになっていくんだぞ”っていうところをファンのみんなに感じてもらえるようなグループになりたいですね。もはや新グループみたいな」
──新体制で挑戦したいこと、やらなきゃいけないことなどありますか?
「世界で1番難しい質問ですね笑。もうとにかく知名度を上げるっていうことを今は1番考えてます。グループでもそうですけど、やっぱり個人での知名度をたくさんあげられるようになる。“成瀬ほの”って言ったら、あの子だよねってすぐに認識される、言ってもらえるような存在になりたいなって思いますね。そのためにはやっぱりSNSが強くなっていかないとダメだと思うので、研究するしかないかなって思っていて。研究がいまは足りてなくて。これやろうって思ってやったりすることは、続けたりとかすることは得意だけど、それが成功につながるかどうか、この成功体験があんまりない。自分がやったことに対して、これで成功した、みたいな成功体験があんまりないので、TikTokでバズるとか、そういう経験がないので、そういうのを作れるように研究を頑張りたいなっていうのは思いますね」
──まったくなかったわけではないと思うんですが、手ごたえを少しでも感じたことはありますか?
「それで言うとShowroomの毎日配信していて、もうすぐ2000日なんですけど、Showroomで知ってくれた方が私のファンの方はほとんどなので、それはしていてよかったなっていうのは思いますね。そこをきっかけにライブや特典会に来てくれてる人が多いんじゃないかなって思っているし、みんなも“Showroomを見てきました”っていってくれる人も多いので」
──1年後には、自分の理想像は?
「ファンのみなさんにとってもそうだけど、自分にとっても、今が1番幸せって思える1年後になってたらいいなって思います。今までの5年間の自分のアイドル・成瀬ほのの歴史の中で、今年が1番頑張る年にしたいなって思います。それは過去の自分を更新しきれてないときっていうのが常にあって……。あのときが1番だったなって思っちゃう自分がいるんですよ。自分自身に対してあのときはすごい頑張れていたのに、今頑張れなかったみたいな、今回頑張れなかったみたいな。自分の中の頑張れる度の差が激しかったりもするので、そういう波がないというか、常に全身全霊、一生懸命で頑張っている自分を出せるようになって最高の1年にしたいです。自分がほんとにアイドルが向いてるのかとか、なんか5年もやってるけど、ほんとにアイドル向いてるのかな?とか、なんかこれからの自分の人生でまだ続けられるのかとか。そういう覚悟を全部詰め込んで、やり倒せるような転機の年にできるように本気でやって、やり切ってほんとにこれだけやった、ここまでしかいけない、みたいな、いろんなことを結果として見れる、見る1年にしたいです。逆に今1個1個、1回1回を常に出し切って、ひとつひとつにめちゃくちゃ達成感がある、常にずっと頑張り続けたい1年に。去年は1回休憩した時があったから、常に全力を出し続けて、もうこれ以上自分が頑張れないってところまでやりたいなっていうのが今年の目標です」
──そんな1年にしたいからこそ、ファンと一緒に作っていきたい景色ってどんなものですか?
「東名阪ツアーやって、最後が11月に下北沢シャングリラでライブをさせていただくんですけど、そこを自分の力で埋める。そう、ファンの方とかの力を借りないで、自分の力で。それを埋めるっていうのを目標に、最終的にそれが埋まっている景色をみたい。はい」
──最後にファンの方々にひとこと。
「新体制のLaynは、今までのLaynからひと味違う、一新したもう違うLaynになるので、これまでつくったものを一回壊して、新グループみたいな感じになるので見に来てほしいなって思いますね。ありがとうございました」
──今のマイブームはなんですか?
「今のマイブームは1人ご飯。私なんかずっと1人で何かをするってのが苦手だったんですよ。なんかあの子1人ぼっちだって周りに思われてるんじゃないかなみたいなことを気にしちゃうタイプだったんで苦手だったんです。でも、最近1人でご飯に行けるようになって、お腹すいたなって思ったら1人でお店に入れたりとか、あと映画とかも1人で行けるようになったりとか、なんか1人活動ができるようにできるようになって成長したなって、プライベートで思いました笑」
──最近メンバーに助けられたエピソードってありますか?
「メンバーに助けられた話…う~ん。新メンバーのりりちゃんがめっちゃ面白くて、なんか私の精神安定剤みたいになっています。なんか一緒にいると元気になる。私が朝、全然元気がなくて、誰とも話したくないときとかも、普通に話しかけてくるんですよ。なんかそれがありがたいというか、私から話しかけられない…。ボーっとして、もうしんどいとかなっちゃったりもするんですけど、いい意味でめっちゃ話しかけてくるって、ほんとKYかなってぐらい笑。悪口じゃなくて笑。いい意味で空気読めない系なのが、逆に面白くて、元気ないときでも“元気出たわ”ってなって。そういう新メンバーが入ったからこそ、先輩らしくしなきゃっていう。先輩っぽくなってるかはわかんないけど、今までずっと同期でやっていたので、ちょっと大人にならなきゃって思った部分でもありますね。これまでグループが向上するためにメンバー同士でめっちゃ言い合いしまくってたんですよ。でも新メンバーが入って、客観視ができるような先輩にならないと、ってなってからみんな柔らかくなりました。人がこう言ったら、じゃあそうしようかなって受け入れる体制がついたっていうか。今までは私はこうしたいみたいな、我だけでものをいわなくなったような、いろんなことを客観的、グループ全体を見れるようになったかなっていうのはあるかもしれないです」
──新体制を漢字2文字で表すなら
「闇楽(やみたの)……笑。難しいけどエモ要素があるんですけどLaynの歌詞ってマイナスな歌詞も多いんですよ。失恋した曲とか、人生に絶望してる歌詞とか。でもそれさえも楽しくできちゃうグループだぞ、みたいな。その中でも『雨乞いダンス』とか『ピストルレイン』とか楽しい曲もあるので、なんか“闇楽(やみたの)”みたいな笑。“やみたの”なグループです。それがLaynの色。いい色だと思いますね。『オープニングタイトル』っていう曲があるんですけど、失恋ソングなんですけど、めちゃくちゃハッピーに歌ってるんですよ。失恋ソングとかも楽しく歌ったりするのもLaynだし、しんみりしたらしんみりした曲もあるけど、なんかそのあとに雨が止んだようにハッピーな曲で色づけられるのもまたLayn。すぐに方向転換できるのもLaynだし、感情の上下が激しすぎるのもLayn。人生経験はまだまだ少ないので、曲に対してすべて感情移入できるっていうことないんですけど、恋愛ソングでも恋愛っていうよりは、自分の人生としてすべての曲を歌っていて。恋愛ソングかもしれないけど、私はアイドルの人生ソングだと思って、歌ったりしている。Laynの曲はアイドルとファンの方を繋ぐ糸だと思っていて。アイドルとファンの方の目線っていうことを意識しながら歌ってる曲が多いですね」